導入背景
もともと築50年の木工工場を買い取ってリネン工場として稼働していましたが、建屋はかなり古くなっていました。
離職率が高くなっていたので、従業員の不満を調査するために社内でアンケートをとったところ、「工場内が暑い」という意見が多くあがりました。
リネン工場なので工場内にも熱源があり、夏場は空調も効かないほど暑くなってしまうので、何とか暑さ対策をしたいと思っていましたが、もともと古いスレート屋根で遮熱塗料の施工も難しく、いっそ建て替えてしまおうかと考えていました。
選定理由
たまたま展示会で、スレート屋根を補強しながら遮熱できる、という工法を知って建て替えずに従業員が働く環境の改善ができればと思い、依頼することにしました。
効果を見るためにまずは建屋の半分で施工してもらうことになりました。
導入効果
施工した箇所はボロボロの状態でしたが、施工後は見た目もキレイになり、6月の時点で屋根温度は未施工部と比較して平均で20℃も温度を低く保てており、従業員からも工場内の冷房が効きやすくなったと報告が上がりました。
また、風の強い日に未施工部のスレートが飛んでしまうことがありましたが施工箇所は問題なく、しっかり補強もできていることが実感できました。屋根の留め具も半分ほど古くなって雨漏りの原因になっていたり、スレートが十分に固定されていない状態になっていましたが、古くなった留め具は新しく取りかえ、コーティングもすることで強度をアップさせられました。
十分に効果を感じられたので残りの半分の屋根もすぐに施工を決め、古くなっていた壁にも施工することで建屋全体の補強と暑さ対策をしました。建て替えずに外観もよくなり、工場内の働きやすさも格段に向上させられたのでとてもよかったと思います。